2015/05/15

長澤英俊作品《TRE CUBI-FONTANA DI DANAE 三つの立方体−ダナエの泉》

5/15〜公開されました/テラススクエア神田錦町

DANAEダナエ(ダナエー)は、ギリシア神話に登場するアルゴスの王女。
父はアルゴス王アクリシオスで、母はラケイダモーンの娘エウリュディケー。
黄金の雨に変身したゼウスに愛され、英雄ペルセウスを生んだといわれています。
「ダナエ」は、コレッジオ、テツィアーノ、クリムトなど多くの画家の主題に取り上げられています。
ギリシア神話のダナエには、愛と豊穣が表されています。
三つの立方体は、歴史(過去)・現在・未来が表され、重なり合うキューブの窓から、観る人の時間を思い起こさせてくれます。
七という数字は、古代ギリシア、仏教、キリスト教においても聖なる数字、今日ではラッキー7として皆に愛される幸運の数字でもあります。
設置された三つの立方体は、七角形の延長線上にありすべてを包含しています。
ダナエの泉の育む愛と豊穣は、三つの立方体と共生して水面に映し出され、水流により全てのものへと運ばれていく。







2015/04/27

長澤英俊《プロセルピナの庭》

18th April, '15 Open,Barcellona Sicilia Italia
Hidetoshi NAGASAWA《Il Giardino di Proserpina》
長澤英俊《プロセルピナの庭》4/18オープンしました。
季節の花々、緑の香りが漂います。
a cura企画協力/Nino Sottile Zumbo






ローマのアカデミアでの講演会

CONFERENZA, ROMA, 16/04/2015
Hidetoshi NAGASAWA in Accademia/ Roma
Bruno CORA美術評論家,
Maria MULAS写真家/ red hair / Ugo MULASの妹,
NotalgiacomoアーティストRoma / red shoe





2015/04/07

ミラノでの展覧会

長澤英俊展覧会 
HIDETOSHI NAGASAWA/SETTE ANELLI
2 March - 25 April, 2015 /RENATA FABBRI Gallery, Milano




イタリア文化会館長澤英俊特別対談

3/28イタリア文化会館長澤英俊特別対談、アニエッリホール370席ほぼ満席でした。
「見えない存在ー何もしないということ」対談内容に、みなさま頷いていらっしゃいました。
沢山の方々のご来場に感謝いたしております。



2015/03/22

「何もしないということ」

何もしないということについて考えている。何もしないことが無意味なことだとしたら、私は無意味に生きてきた。
しかし、何もしないこと、それは創造的だと思う。昔は、何もしない人間がもっといたものだ。そういう人達が見えなくなった。そして、詩も哲学も芸術も見えなくなった。
蜜蜂の社会にも、何もしない蜜蜂たちが存在する。試しにそれを蜜蜂の中から取り除いてみると、また何もしない蜜蜂たちを作り出す。脳細胞は、その何割かは何もしない。しかし、その何割かの脳細胞が無かったら、脳全体は活動しないだろう。
蛸は、海底で庭を作る。自分の住処の前をきれいにととのえ、小石を並べて美しい庭を作る。敵から住処を見つけられる危険があるというのに、無駄なことをあえてするのは何故か。何もしないことと同義である。
蜘蛛は、自ら出した糸に掴まり、偏西風に乗って一万メートル上空を大陸から大陸へ自由に旅をする。寒さにも飢えにも耐える体と意思とで、死を覚悟で旅をする。
人も同じような旅をする。何故と聞かない方が良い。無意味なことも、無駄なことも、何もしないということも、生きるものとして、死滅に向かわないための方法なのだから。(アーティスト)
                                                         
                                                          『武蔵野ペン160号』 長澤英俊 寄稿 2015/3

2015/01/31

長澤英俊特別対談 講演会

長澤英俊特別対談 講演会
「見えない存在—何もしないということ」L'essere non visibile− Il non fare niente
  彫刻家 長澤英俊−建築家 白井大之・美術評論家 Giacomo ZAZA(初来日)

開 催 日 :2015年3月28日(土)
                開場午後1:30, 開始午後 2:00 ~ 4:00まで
会  場:イタリア文化会館 アニエッリホール
主  催:イタリア文化会館 千代田区九段南2-1-30 
                http://www.iictokyo.esteri.it
協  賛:テラススクエア 株式会社日建設計
企画協力:R.Company Co.,Ltd.
後  援:千代田区  駐日イタリア大使館 Ambasciata d’Italia a Tokyo
入場料無料/日伊同時通訳付き
お問い合わせ先/ Tel 03-3264-6011(内13,29),  E-mail  eventi.iictokyo@esteri.it

申し込み/会場席数定員のため、お手数ですがE-mailにてお申し込みお願いいたします。

☆申し込み方法/2月1日より受付
件名「3月28日特別対談」として、お名前、電話番号、参加人数明記の上、
e-mail : eventi.iictokyo@esteri.it 宛お申し込み願います。
e-mailには確認のメール返信があります。
定員達し次第、申し込み締め切りとなりますのでお早めのお申し込みをお願い致します。




  ■長澤 英俊 Hidetoshi NAGASAWA
(旧満州国牡丹江省東寧、1940−)
父親が軍医として勤務していた東寧で生まれる。終戦後多くの居留日本人同様、長澤一家も引揚げを余儀なくされた。日本への帰路は長澤の人生に大きな影響を与え、作品のインスピレーションの元にもなっている。1963年に多摩美術大学を卒業。三年後、500ドルを持ち自転車でアジア大陸を自転車で横断する旅に出発、多くの国を経た後トルコに到着。帰国を決断した矢先、偶然ラジオから流れるモツァルトの音楽を耳にした事をきっかけに旅を続行。ギリシアを経て船でイタリアのブリンディシに入り、ナポリ、ローマ、フィレンツェを経由し1967年にミラノに到着。1972年より彫刻に専念し、金、大理石、ブロンズを用いた作品を発表。作風は、故郷である東洋、そして西洋の神話や宗教的な要素の融合に特徴づけられている。また、重力とそれに反する力の探究は長澤作品の核であり、宙を浮遊するかのような作品の構想の元となっている。近年、ローマ・MACRO美術館において大規模な回顧展が開催された。現在もミラノに住み、
ヌオーヴァ・アッカデミア・ディ・ベッレ・アルティ(NABA)で後進の指導にあたっている。




■白井 大之  Hiroyuki SHIRAI
香川県出身。1989年、神戸大学大学院修士課程を修了後、日建設計に就職。環境面に配慮したクオリティの高い建築を数多く手掛ける。大規模複合開発にも多く携わり、大分県の複合文化施設、オアシスひろば21の大ホール、晴海トリトンのタワー外装と共用部、東京ミッドタウンのガーデンサイドなどを担当。ヤマハ銀座ビルでは音楽的なるものの表現を追求し、WAFの複合施設部門の最優秀賞、BCS賞本賞などを受賞。最近では大手町の読売新聞本社ビルや、三井住友海上本社ビル(駿河台新館)、京葉銀行千葉みなと本部などを手掛けている。今回のテラススクエアでは、博報堂の復元と現代建築の調和・融合という課題に取組んでいる。




■ジャコモ・ザザ Giacomo ZAZA
1978年テルリッツィ(プーリア州バーリ県)生まれ。ベルリン、ローマに在住。
ローマ・ラ・サピエンツァ大学文学部(現代美術史専攻)卒。ローマのヴォルーメ財団やボザール・フェスティバル、トーディ・アート・フェスティバルでキュレーター、ローマの現代美術センター「ヌオーヴァ・ペーザ」でアートディレクターを務める。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展ではモナコ公国館(2009年)、キューバ共和国館(2013年)のキュレーター。現在、美術評論家、インディペンデント・キュレーターとして活躍する他、モルフェッタ(バーリ県)にある現代美術センター「トッリョーネ・パッサーリ」で展覧会の企画に携わる。
美術展を企画、監修する際に注力していることは、人々の生活や社会を映し出し、表現するものとしての現代美術の力を際立たせることである。また、展示作品だけに焦点を当てるのではなく、背景にある歴史や地域性、社会的コンテクストとの関連性を重視している。

2015/01/26

イタリア ローマにあるMACROでの展覧会

MACRO - ( Museo d'Arte Contemporanea Roma )での
展覧会「Nagasawa. Ombra verde」
2013年4月23日~ 2013年10月15日

「Nagasawa. Ombra verde」
dal 23 aprile al 15 settembre 2013 MACRO - Roma

http://www.museomacro.org/it/nagasawa-ombra-verde


Aquila, 1989, ferro, 650 x 120 x 300 cm.
Epicarmo, 2012, marble and steel, 230 x 230 x 230 cm.
Iride, 1993, marmo, ferro, ottone e rame, 550 x 500 x 500 cm.
Ombra verde, 2000, ferro, ottone ceramica e acqua, 200 x 400 x 400 cm.
Selinunte Dormiveglia, 2009, marmo, 135 x 70 x 80 cm.
Tate no me, 2007, wood and iron, 320 x 700 x 700 cm.
Yugao-Jole, 2005-2013, copper, brass, aluminium and steel cable, 150 x 400 x 400 cm.